
限定記事(第1回)をお読みいただき、ありがとうございます。痛み回復センター東京の早坂です。
この限定記事をリクエストしてくださったあなたは、きっと 「もう何年も、痛みやシビレに悩んでいる」 「病院に行っても『骨に異常なし』と言われ、湿布と痛み止めだけ」 「マッサージや整体に何度も通ったのに、その場しのぎで、すぐに元に戻ってしまう」
…そんな、出口の見えないトンネルの中で、本当に「治したい」と本気で情報を探している方なのだと思います。
その「ズキッ」と走る痛み。 座っていても、立っていても「ジンジン」としびれる不快感。 ひどい時には、夜も眠れなかったり、歩くのが怖くなったり…。
そのお気持ち、痛いほどよくわかります。
でも、もし。
もし、あなたが「良かれ」と思って「必死に」続けてきたそのケアが、 実は、あなたの「痛み」を「悪化」させていたとしたら…?
まずは「治す」ことの前に、「悪化させる」行動をやめることが根本改善への第一歩です。 この第1回では、多くの慢性痛の方が陥ってしまっている「3つの危険なワナ」についてお話しします。
ワナ1:痛む場所を「グイグイ揉む」
「痛いのはお尻だから、お尻をマッサージする」
「太ももの裏が張るから、そこを強く押してもらう」
これは、多くの方が陥る最も危険なワナです。 気持ちはわかります。痛む場所は「悪者」に見えますから、そこを攻めたくなりますよね。
ですが、考えてみてください。
痛む場所、例えば「お尻の筋肉(梨状筋など)」は、多くの場合「被害者」です。
体のどこか(例えば背骨)が歪み、インナーマッスルがサボった結果、その「かばい役」としてお尻の筋肉が無理やり頑張らされているのです。
無理して限界まで頑張っている「被害者」を、さらに上からグイグイと強く揉みほぐす…。 それは、火に油を注ぐようなものです。

例えるなら、火事で「火災報知器(痛み)」が鳴り響いているのに、火元(原因)を消さず、うるさい報知器を「ガンガン叩いて黙らせよう」としているのと同じです。
その刺激で神経はさらに興奮し、「ここは危険だ!」と判断して、もっと筋肉を硬くして体を守ろうとします。 その結果、痛みはさらに慢性化していくのです。
ワナ2:「安静にすれば治る」
病院で「しばらく安静にしてください」と言われたことはありませんか? 確かに、ギックリ腰のような「急性の痛み」は、痛くて動けない場合に安静が必要な場合もあります。(それでも安静は最長で2日。動いた方が早く回復します。)
しかし、「慢性化」した痛みは、話が別です。
痛いからといって怖がって動かないでいると、どうなるでしょうか?
- 筋肉が使われず、どんどん痩せて固くなる
- 血流が悪くなり、発痛物質が流れなくなる
- 関節の動きも悪くなり、さらに歪みが定着する
その結果、体は「ちょっと動いただけ」でも「危険だ!」と判断するようになり、さらに痛みに「過敏」になっていきます。 「安静」が、逆に「治りにくい体」を作ってしまうのです。
ワナ3:「我慢して伸ばす」危険なストレッチ
例えば、「坐骨神経痛にはこのストレッチがいい」と聞いて、痛むお尻や太ももを「痛い」強さで、我慢して伸ばしていませんか?
これも、非常に危険です。
坐骨神経は、すでに圧迫で「イライラ」している状態です。 そのイライラしている神経を、ストレッチでさらに「引き伸ばす」行為は、神経の興奮を助長させます。
例えるなら、パンパンに張り詰めた細いゴムを、さらに両端から引っ張っているようなもの。 神経は「危険だ!切れそうだ!」と感じ、防御反応として、周りの筋肉をもっと硬直させてしまいます。
その場は伸びた「気」がするかもしれませんが、根本の原因である「神経のイライラ」は悪化する一方です。
では、一体どうすれば?
ここまで読んで、あなたはどう思われたでしょうか?
「揉むのもダメ、安静もダメ、ストレッチもダメ…」
「じゃあ、一体どうすれば、この痛みから解放されるの!?」
そう思われたかもしれません。 その答えこそが、あなたの「慢性化した痛み」が「根本改善」できるかどうかの分かれ道です。
実は、あなたのそのしつこい痛みは、 「筋肉」や「骨」だけの問題ではないかもしれません。
長引く痛みの本当の黒幕は、あなたの「脳」が関係しているのです。
「え、脳? スピリチュアル?」
いいえ、違います。 これは最新の「痛みの科学(ペインサイエンス)」で常識となっている、非常に論理的なお話です。
明日の【限定記事 第2回】では、
なぜ病院で「異常なし」でも激痛が続くのか? 答えは「脳の勘違い」と「神経の過敏さ」にあった
というテーマで、多くの病院や整体院が見落としている「痛みと脳の意外な関係」について、徹底的に解説します。
これを知るだけで、あなたの「治らないかも…」という絶望は、「治るんだ!」という希望に変わるはずです。
ぜひ、明日の配信も楽しみにお待ちください。
痛み回復センター東京 早坂秀一