変形性膝関節症の「軟骨のすり減り」は嘘?ヒアルロン酸が効かない、触っても痛くない膝の痛みの真実

「もう、これ以上軟骨がすり減ったら、本当に歩けなくなって車椅子になってしまうのだろうか……」

変形性膝関節症の「軟骨のすり減り」は嘘?

整形外科の診察室で、真っ白に写った膝のレントゲン写真を見せられながら、「軟骨がすり減って骨と骨の間が狭くなっていますね」「加齢のせいだから上手く付き合っていきましょう」と言われたとき、まるで行き止まりの崖っぷちに立たされたような、目の前が真っ暗になる不安を覚えませんでしたか?

大好きな旅行の計画を立てることもやめ、階段を見るだけで動悸がするようになり、家の中でも膝をかばって、恐る恐る一歩を踏み出す毎日。

良くなりたい一心で、毎週のように病院へ通い、痛いヒアルロン酸の注射を膝に打ち続けてきたはずです。サプリメントを試したり、膝を温めたり、できることは何でもやってきた。

それなのに、最初は少し楽になった気がした注射も、最近では打った当日すら痛みが引かない。

それどころか、歩くたびに膝の奥が「ズキッ」と疼き、夜中に寝返りを打つだけでも目が覚めてしまう。

「言われた通りに注射を打っているのに、なぜ私の膝はどんどん悪くなっていくんだろう」

「やっぱり、年齢には勝てないのかな……」

そんな風に、誰にも分かってもらえない痛みの恐怖と孤独の中で、じっと耐え続けているあなたへ。

どうか、諦める前に、この記事を最後まで読んでみてください。

あなたが治らないのは、年齢のせいでも、あなたの軟骨がすり減り続けているからでもありません。実は、あなたが信じて疑わなかった「軟骨がすり減るから膝が痛い」という常識そのものに、大きな誤解が隠されているのです。

目次

触っても痛くないのに、歩くと激痛が走る「不思議」

これまで膝の痛みに悩む中で、こんな不思議な経験をしたことはありませんか?

  • 「歩くときはあんなに激痛が走るのに、お風呂の中で膝を自分で触ったり押したりしても、どこも痛い場所がない」
  • 「階段を下りるときは涙が出るほど痛いのに、平らな場所を歩いているときは少し楽になる」
  • 「昨日あんなに痛くて腫れぼったかったのに、今日はなぜか痛みが軽くてスムーズに動ける」

もし、「軟骨がすり減って、骨同士がガツガツとぶつかり合っていること」だけが痛みの原因なら、日によって痛みが変わることも、触って痛くないことも、絶対にあり得ません。骨の形や軟骨の厚みは、日替わりで元に戻ったりしないからです。

では、なぜヒアルロン酸を打っても良くならず、こんな不思議な痛みの出方をするのでしょうか。

医学の世界における最新の事実をお伝えします。 実は、「軟骨には、痛みを感じる神経(痛覚受容器)が1本も通っていない」のです。

つまり、軟骨がどれだけすり減ろうとも、軟骨自体が痛みを発することは絶対にありません。病院が一生懸命にヒアルロン酸を注入して軟骨のクッションを補おうとしても、痛みの本当の原因が「そこ」にないからこそ、注射が効かなくなってしまったのです。

痛みの正体は、膝の形ではなく、脳が仕掛けた「トラウマ」

最新の痛みの科学である「BPSモデル(生物・心理・社会的モデル)」では、長引く膝の痛みの原因を、関節の変形ではなく「脳の神経系の過敏化(中枢性感作)」であると定義しています。

かつて、あなたの膝が最初に痛んだとき、関節の周りの筋肉や包(ほう)が一時的な炎症(ボヤ)を起こしていました。そのとき脳は、「これ以上負担をかけるな!」とあなたを守るために、激しい痛みの警報(火災報知器)を鳴らしました。

しかし、数ヶ月が経ち、膝の局所の炎症がすっかり消えた後も、脳の火災報知器だけが過敏になり、「煙もないのに大音量で警報を鳴らしっぱなしにしている状態」になってしまっているのです。

  • 触っても痛くないのに、歩くと痛い理由: 膝の組織が壊れているからではありません。脳が「足を地面につける=痛む」「階段を下りる=あの激痛が走る」という過去の強烈な恐怖の記憶から、足が床に触れる瞬間に、先回りで痛みの警報スイッチを自分で入れてしまう(予測制御の誤作動)からです。
  • 日によって痛みの強さが全然違う理由: 骨の変形のせいではなく、その日のあなたの心の緊張度やストレス、天候などによって、脳の警報装置のボリュームが大きくなったり小さくなったりしているからなのです。

あなたの膝は、決して手遅れなほどボロボロに壊れてなどいません。ただ、あなたの脳が「これ以上痛い思いをしたくない」と、膝の周りの神経をガチガチに警戒させて守ろうとしすぎているだけなのです。

「軟骨がすり減る」という言葉の呪いが、痛みを引き起こす

「軟骨がすり減っている」 この言葉は、40〜60代の真面目に生きてきた女性にとって、想像以上の恐怖とストレス(心理的要因)を与えます。

歩くたびに、「一歩歩くごとに、また軟骨が削れて骨が削れていくんじゃないか」という恐怖が頭をよぎり、無意識のうちに息を止め、身体を硬くして歩くようになります。

実は、この「軟骨が削れる恐怖心」そのものが、脳の過敏な神経系に電気を流し、痛みをさらに増幅させる最大の原因になっています。脳が恐怖を感じると、自律神経は緊張し、膝の周りの血管をギュッと収縮させます。血流が悪くなり、酸素が不足した膝の周りの神経は、普段ならなんともない「曲げる」という刺激すらも、「激痛」として脳に報告するようになってしまうのです。

これが、良かれと思って注射を打ち続けても、痛みの悪循環から抜け出せなかった本当の理由です。

あなたの痛みが治らないのは、あなたの膝のすり減りがひどいからではなく、「また痛むかもしれない」という恐怖の呪縛から、脳が抜け出せなくなっているからなのです。

膝の変形に怯えずに、もう一度行きたい場所へ

当院(痛み回復センター東京)が膝の痛みの患者様に行うのは、膝に強い刺激を与えることでも、無理に筋トレを強いることでもありません。

まず、「軟骨がすり減っても痛みとは関係ない」という医学的な事実を、あなたの脳にしっかりと届けて納得させてあげることから始めます。

「私の膝は削れていなかったんだ」という圧倒的な安心感が生まれるだけで、脳の火災報知器のボリュームは、驚くほどスッと下がっていきます。

そして施術では、恐怖でガチガチにこわばった膝の周りの神経系を、触れているだけのような、温かく優しいタッチで包み込んでいきます。脳が「あ、動かしても、地面についても痛くない、安全だ」という新しい記憶を学習したとき、長年鳴り止まなかった膝の激痛は、静かに終わりを迎えます。

「車椅子になるかも」という不安で、暗い部屋の中に閉じこもる必要はもうありません。

もう一度、サポーターを外して、ご自身の足でしっかりと地面を踏みしめる喜び。 お友達からの旅行の誘いに、「行くわ!」と笑顔で即答できる毎日の楽しさ。 階段を恐れずに、一段ずつ足を進められる、心と体の軽やかさ。

あなたがこれまで必死に耐えてきたその膝の痛みを、私は脳の仕組みから優しく紐解いていきます。もう一人で怯えなくて大丈夫ですよ。一緒に、あの輝くような自由な日常を取り戻しましょう。

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この記事を書いた人

早坂 秀一のアバター 早坂 秀一 痛み回復センター東京代表/日本慢性痛施術者協会理事/慢性痛施術者・整体師(臨床歴13年)


もう治らない」と諦めかけているその痛み、実は体だけでなく「脳や心の緊張」が原因かもしれません。 私は、単に筋肉をほぐすだけでなく、対話を通じて不安を取り除き、あなたが本来持つ「回復する力」を引き出すことを大切にしています。


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