【File.12】3年間の「水抜き」生活。
膝の涙は誰のせい?
終わらないいたちごっこ
「先生、私の膝は、いつになったら腫れが引くんでしょうか」
Y様(50代女性)の右膝は、パンパンに腫れ上がっていました。3年前から「変形性膝関節症」と診断され、2週間に一度、整形外科で水を抜き、ヒアルロン酸注射を打つ生活を続けています 。
水を抜けば、その場は楽になります。 しかし、数日経つとまたズキズキと痛み出し、気がつけば元通り。 「軟骨がすり減っているから仕方ない」と言われ続け、Y様は「一生、注射に通い続ける運命なんだ」と半ば諦めていました。
膝は「被害者」である
私はY様に尋ねました。 「Yさん、なぜ水が溜まるんでしょうね?」
膝に水が溜まる(関節水腫)のは、内部で炎症が起きているからです。 体は炎症という「火事」を鎮めるために、必死で水(消火液)を出しているのです。 つまり、水は悪いものではなく、炎症を抑えようとしている結果に過ぎません。
では、なぜ火事が消えないのか? Y様の歩き方を見ると、右の股関節がガチガチに固まり、足首も内側に倒れていました。 上下の関節が動かないため、真ん中にある「膝」だけが雑巾絞りのようにねじられ、悲鳴を上げていたのです。
膝は加害者ではなく、動かない股関節と足首に挟まれた「被害者」でした。
膝に触れずに膝の痛みが治る
「膝の水は抜きません。その代わり、膝をいじめている犯人を捕まえます」
私は、患部である膝にはほとんど触れませんでした。 その代わり、錆びついた股関節に油を差すように動きをつけ、足首のバランスを整えました。 ねじれが取れれば、膝への摩擦(火種)は消えます。
火種が消えれば、体はもう「消火活動(水を出すこと)」をする必要がなくなります。
3年越しの卒業
「そういえば、今月は一度も病院に行っていません」
施術を開始して1ヶ月。Y様の膝から腫れが引きました 。 3年間続いた「水抜きと注射のループ」からの卒業です。
「水が溜まる」には、必ず理由があります。 その理由(ねじれ)を解決せずに水を抜き続けるのは、もう終わりにしませんか?
【読者の皆様へ:本記事の取り扱いについて】
本記事は事実に基づくフィクションです。筆者は医師ではありません。記事内容は医学的診断を代替するものではなく、「科学的エビデンス」に基づく情報提供を目的としています。具体的な診断や治療については、必ず医師の診察を受けてください。その上で、「病院では解決しなかった悩み」の選択肢としてお読みいただければ幸いです。
