慢性腰痛で「安静」は逆効果?”寝て治す”が痛みを増大させる科学的理由

慢性腰痛で「安静」は逆効果?
“寝て治す”が痛みを増大させる科学的理由

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「痛いから動かない」…その選択が、痛みが”治らない原因”かもしれません

「腰が痛いから、休日は一日中寝て過ごしている」

「動くと痛むのが怖くて、家事も仕事もセーブしている」

「医者に『無理しないで』と言われたから、安静にしているのに、一向に良くならない…」

「痛い時は休むのが一番」。昔はそう言われていました。 しかし、もしその「安静」が、あなたの腰痛を治すどころか、「痛みに対して過敏な体」を作り上げ、脳をパニックにさせているとしたら?

「安静=治療」という常識は、現代医学では完全に否定されています。

こんにちは。慢性痛専門の整体院「痛み回復センター東京」の早坂秀一です。 この記事では、なぜ「安静」が慢性腰痛を悪化させるのか、その科学的メカニズムを解説します。

医学界では「安静」は推奨されていません

まず、世界の医学界の常識をお伝えします。 かつては腰痛には「ベッド上で安静」が推奨されていましたが、現在の診療ガイドラインでは、安静は「推奨されない」どころか「有害である」とさえされています。

【安静の弊害】

研究によると、急性腰痛に対して安静を指示することは、「普段通り動く(活動維持)」ことよりも回復を遅らせ、痛みを慢性化させるリスクを高めることが分かっています。
(※Hagen et al. 2004 Cochrane Reviewなど)

なぜ、休んでいるのに悪化するのか? それは、あなたの体の中で「負の連鎖」が起きているからです。

安静が招く「3つの崩壊」

あなたが痛みを避けて「動かない」ことで、体と脳には恐ろしい変化が起きています。

① 筋肉が「酸欠」になり、発痛物質が溜まる

動かないと、筋肉の血流が低下し、酸素不足になります。 すると、筋肉の中で「乳酸」や「プロトン」といった「発痛物質(痛みの素)」がドロドロと溜まっていきます。

さらに恐ろしいのは、これらの物質が溜まると、神経にある「痛みセンサー(ASIC3など)」が過敏になり、「ちょっと動いただけで激痛が走る」という状態を作り出してしまうことです。 これが「寝たきりで体が痛くなる」科学的な理由です。

② 脳の「身体地図」がぼやけてしまう

これが最も深刻な問題です。 脳の中には、体の各部位に対応する「地図(ボディマップ)」があります。 しかし、腰をかばって動かさないでいると、脳は「腰の使い方」を忘れてしまいます。

【脳地図のぼやけ】

専門用語で「皮質のぼやけ(Cortical Smudging)」と呼びますが、脳内の腰の地図が不明瞭になると、脳は筋肉をうまく制御できなくなります。

Cortical Smudgingとは、脳の感覚野や運動野における身体部位の「地図(身体表象)」が不明瞭になったり、ぼやけたりする現象を指します。慢性的な痛みや長期間の不動状態、怪我などによって引き起こされる脳の神経可塑性(脳の柔軟な変化)の変化の一つです。 

この「ぼやけた」状態は、脳がその部位からの信号をうまく処理できなくなり、痛みの感覚を増強させたり、痛みの範囲を広げたりすることに関連していると考えられています。

その結果、動こうとした瞬間に「防御反応(ガチガチに固める)」しかできなくなり、新たな痛みを引き起こすのです。(→これが当院の理論の土台であるペインデュケーション(痛みの教育)の核心です)

③ 「恐怖」が脳をパニックにさせる

「動くと痛い」という経験を繰り返すと、脳は「動くこと=危険」と学習してしまいます。 これを「恐怖回避モデル」と呼びます。 (→詳しくは慢性腰痛とストレスの科学的関係へ)

あなたが「動くのが怖い」と感じるたびに、脳(警備室)はパニックを起こし、実際には体が壊れていなくても、激しい「警報ベル(痛み)」を鳴らしてしまうのです。

「安静」から「再教育」へ

安静にしている限り、この「負の連鎖」は止まりません。 筋肉は痩せ、脳地図はぼやけ、恐怖は増すばかりです。

あなたがやるべきことは、無理に運動することではありません。 (→痛い時の筋トレは逆効果の記事もご参照ください)

「壊れた警報システム(脳・神経)」をリセットし、正しく動けるように「再教育」することです。

【当院のアプローチ】

  • システムの「リセット」
    まずは、過敏になった神経とパニックを起こした脳に「安全信号」を送り、痛みの警報を鎮めます。
  • 脳の「再教育」
    次に、「痛くない動き」を少しずつ脳に思い出させ、ぼやけた「身体地図」を鮮明に書き直していきます。(段階的曝露療法など)

「動くことへの恐怖」から、解放されませんか?

「安静が逆効果だったなんて…」

「”脳の地図”を書き直す方法が知りたい」

その「気づき」こそが、寝たきり生活から抜け出す第一歩です。 痛みがあっても、正しく動けば体は回復します。それを脳に教えるのが、当院の役目です。

次のステップとして、当院が「なぜ脳を再教育できるのか」という「答え(解決策)」を、学んでみませんか?

その「本当の答え」と「当院独自の神経リセットアプローチ」については、当院のLINE公式アカウントにご登録いただいた方だけに、【全3回の限定記事】として無料でお届けしています。 (※Webでは公開していない、当院だけの「神経リセットアプローチ」も解説しています)

「動けない」という絶望から解放されたい方は、今すぐ下のボタンから「痛みの新常識」を手に入れてください。

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この記事を書いた人

早坂 秀一のアバター 早坂 秀一 痛み回復センター東京代表/日本慢性痛施術者協会理事/慢性痛施術者・整体師(臨床歴13年)


もう治らない」と諦めかけているその痛み、実は体だけでなく「脳や心の緊張」が原因かもしれません。 私は、単に筋肉をほぐすだけでなく、対話を通じて不安を取り除き、あなたが本来持つ「回復する力」を引き出すことを大切にしています。


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