痛み止めが効かない頭痛の正体
「中枢感作」をリセットして薬物乱用から抜け出す
薬が手放せない恐怖
「最初は効いていたのに、最近は薬を飲んでも痛みが治まらない」
「薬がないと不安で、つい飲みすぎてしまう」
頭痛持ちの方にとって、鎮痛薬は大切なお守りです。 しかし、飲みすぎると逆に頭痛が悪化する「薬物乱用頭痛(MOH)」という怖い病態に陥ることがあります。
こんにちは、痛み回復センター東京の早坂です。 なぜ薬が効かなくなるのか? その時、脳では何が起きているのか? 今日は少し専門的な「中枢感作」というお話をします。
脳が痛みを「学習」してしまう
痛みを我慢し続けたり、薬で無理やり抑え込んだりしていると、脳の神経回路が変化してしまいます。 これを「ワインドアップ現象」と呼びます。
最初の痛みは「1」だったのに、脳が勝手にボリュームを上げて「10」の激痛として感じるようになってしまうのです。 こうなると、薬で一時的に火を消しても、センサー自体が過敏になっているため、すぐにまた警報が鳴り出します。
髪をとかすだけで痛い?(アロディニア)
「髪を縛るだけで頭皮が痛い」 「眼鏡をかけるとこめかみが痛い」 「風が当たるだけで顔が痛い」
これらは「アロディニア(異痛症)」と呼ばれる症状で、脳のセンサーが壊れている証拠です。 本来なら痛くないはずの刺激を、脳が「激痛だ!」と誤認しているのです。
アロディニアが出ている時に、強いマッサージや薬の増量は逆効果です。 火災報知器が壊れて鳴っているのに、それを金槌で叩くようなものだからです。
センサーの感度調整
この状態から抜け出すには、薬を減らす(断薬・減薬)と同時に、過敏になったセンサーの感度を正常に戻す「リセット療法」が必要です。
- 認知行動療法: 「痛いから動かない」ではなく、「痛くても大丈夫」という体験を少しずつ積み重ね、脳の恐怖心を解く。
- 神経リセット: 非常にソフトな施術で、脳に「安全だ」という信号を送り続ける。
薬に支配されない人生を
薬を手放すのは怖いかもしれません。 でも、脳のシステムさえ正常に戻れば、必ず減らせます。
「一生この痛みと付き合っていくしかない」 そう諦める前に、一度「脳のシステム」を見直してみませんか? あなたの脳は、いつからでもリセット可能です。
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