【File.07 】「すべり症」でもゴルフはできる!
諦めない男たちへ
生きがいを売る日
「もう、会員権を売ろうと思ってるんです」
T様(50代男性)は、寂しそうにそう呟きました。 週末のゴルフを何よりの生きがいに仕事に励んできたT様。 しかし、ここ数ヶ月続く腰痛で病院へ行くと、「腰椎すべり症」と診断されました。
「骨がズレているから、ゴルフのように腰をひねる動作は自殺行為だ。一生やめたほうがいい」 医師のその言葉は、T様から人生の楽しみを奪う死刑宣告のようでした。
ズレた骨を支える「筋肉の壁」
確かに、T様の腰椎は前方へズレて(すべって)いました。 構造的に不安定な状態です。 しかし、私はT様のお腹を触り、希望を見つけました。
「Tさん、まだ諦めるのは早いです。骨はズレていますが、それを支える『筋肉の壁』を作り直せば、ゴルフはできます」
人間の腰には、コルセットの役割をする深層筋肉(インナーマッスル)があります。 T様の場合、デスクワークによる姿勢不良でこの筋肉がサボってしまい、骨だけで体を支えている状態でした。 だから痛いのです。 逆に言えば、筋肉という「天然のコルセット」さえ復活させれば、骨がズレていても安定してスイングできるのです。
脳への再教育
施術では、腰を揉むのではなく、硬く動かなくなっているインナーマッスルに刺激を入れ、「動いてもいいよ」とスイッチを入れました。 さらに、ゴルフのスイング動作のヒントもお伝えしました。 「腰をひねる」のではなく、「胸を使う」スイングへ。脳内の身体操作プログラムを書き換えるのです。
「うわっ、腹の奥が熱い! でも、腰は痛くないぞ」
眠っていた筋肉が目覚め、T様の腰をガッチリと支え始めました。
ベストスコア更新
3ヶ月後。 T様は会員権を売るどころか、コンペで優勝したと報告に来てくださいました。 しかも、腰痛に悩む前より飛距離が伸びたそうです。
「医者にダメだと言われても、人間の体には『代わりの機能』が備わっているんですね」
構造(骨)の欠陥を、機能(筋肉)でカバーする。 それが人間の持つ素晴らしい適応能力です。 診断名だけで、大好きな趣味を諦めないでください。
【読者の皆様へ:本記事の取り扱いについて】
本記事は事実に基づくフィクションです。筆者は医師ではありません。記事内容は医学的診断を代替するものではなく、「科学的エビデンス」に基づく情報提供を目的としています。具体的な診断や治療については、必ず医師の診察を受けてください。その上で、「病院では解決しなかった悩み」の選択肢としてお読みいただければ幸いです。
