【File.10】「原因不明」の足のしびれと、忘れられた古傷

【File.10】「原因不明」の足のしびれと、忘れられた古傷

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私は嘘つきじゃない

「どこに行っても『異常なし』。最近では心療内科を勧められました。私の痛みは、気のせいなんでしょうか?」

N様(30代女性)は、悔し涙を浮かべていました。 主訴は、左太ももの前側からスネにかけての、焼けるようなしびれと痛み。 しかし、整形外科で腰のMRIを撮っても、ヘルニアも狭窄もありません。 血液検査も正常。

原因が見つからないまま、「ストレスでしょう」「様子を見ましょう」と突き放される日々。 誰にも理解されない孤独が、N様の心を蝕んでいました。

10年前の「事件」

「異常なし」ということは、腰(神経の出口)には原因がないということです。 私は視点を変え、N様の「歩き方」と「過去」を探ることにしました。

歩行時、N様は左足をかばうように、小指側に体重を乗せて歩いていました。

「Nさん、昔、左足をケガしたことは?」

「ええっと……そういえば、10年前にひどい捻挫をしましたが、それはもう治っていますよ?」

「いいえ、Nさん、治っていませんよ。 」

痛みは消えても、「機能障害」は残っていたのです。

10年前の捻挫により、N様の足首は「内側に倒れにくい」状態に固まっていました。 その不安定さをカバーするために、股関節を無理やりねじって歩く癖が定着。 その結果、太ももの外側を通る神経が、ねじれた筋肉によって常に引っ張られ、絞め殺されていたのです。

真犯人は腰でもストレスでもなく、「忘れられた古傷(足首)」でした。

バタフライ・エフェクト

「Nさん、犯人はここにいましたよ」 私が足首の関節を調整し、動きをつけた瞬間。 「あっ! 太ももが楽になった!」

足首という小さなパーツの狂いが、ドミノ倒しのように全身へ波及し、遠く離れた太ももに激痛を起こしていたのです(運動連鎖)。 腰ばかり見ていては、一生見つからない原因でした。

理解される喜び

「原因が分かった時、痛みが取れたことより、信じてもらえたことが嬉しかった」

N様はそう言って、久しぶりの笑顔を見せてくれました。 今はもう、心療内科に行く必要はありません。

「原因不明」の痛みには、必ず理由があります。 ただ、探す場所が少し違っていただけかもしれません。 諦める前に、その謎解きを私に任せていただけませんか?

【読者の皆様へ:本記事の取り扱いについて】

本記事は事実に基づくフィクションです。筆者は医師ではありません。記事内容は医学的診断を代替するものではなく、「科学的エビデンス」に基づく情報提供を目的としています。具体的な診断や治療については、必ず医師の診察を受けてください。その上で、「病院では解決しなかった悩み」の選択肢としてお読みいただければ幸いです。

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この記事を書いた人

早坂 秀一のアバター 早坂 秀一 痛み回復センター東京代表/日本慢性痛施術者協会理事/慢性痛施術者・整体師(臨床歴13年)


もう治らない」と諦めかけているその痛み、実は体だけでなく「脳や心の緊張」が原因かもしれません。 私は、単に筋肉をほぐすだけでなく、対話を通じて不安を取り除き、あなたが本来持つ「回復する力」を引き出すことを大切にしています。


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